ピエロがお前を嘲笑う
久し振りに出会った傑作。快作。
あらすじを荒く言うと、ハッカー同士の抗争によって起きた殺人事件の話なのだけど、事はそんなに単純じゃないのね。
始めは全く期待してなかったのだけど、最後のどんでん返し返し返しくらいのラストで震えが止まらなかった。そしてそこへ持っていく流れも秀逸で、映画自体のテンポも小気味好く素晴らしい。
coolというかcleverというか、スタイリッシュで本当に面白い映画だった。
ドイツの映画なんだけど、ドイツ語の耳障りが気持ち良いのと、ヨーロッパ映画の特有の叙情的な雰囲気もあって、ずっと観ていたいって錯覚する。そんな雰囲気がしっかり出てるのは監督のこだわりかどうかはわからないけど、それだけでも良い映画。
僕がプログラムを書く仕事をしているのもあるかもだけど、個人的な歴代ランキング5位に入るかも。
惜しむらくば、ヒロインのキャスティングが"味がありすぎる"のでもうちょっとなんとかならないのかという事と(失敬)、邦題がクソダサい事。ちなみに原題は「who am i」と言うとか。チョット、ジャッキーとかぶちゃてアルネ。
プログラマー、どんでん返し系、疲れてるので映画でストレス発散したい人に特におすすめ。