the industrial

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追憶の森

追憶の森(字幕版)

奥さん(ナオミ・ワッツ)を亡くし、後悔の念と、人生に意味を持てなくなった男アーサー(マシュー・マコノヒー)が、自らの人生を終わらせようと死に場所を調べ、たどり着いたのが青木ヶ原樹海。さあいよいよと言う時に、もう二日も森から出られなくて彷徨っているタクミ(渡辺謙)と出会い、なんとか樹海から脱出しようと試みる映画。

 

言ってしまえばサバイバル映画なんだけど、奥さんは何故亡くなったのかとか、生前どういう生活だったのかを絡めながら掘り下げて行くストーリー。

 

こう書くと愛のある映画に見えそうだけど、それが必ずしも仲の良い夫婦だったわけでは無く、普通に会話していただけなのに何故か喧嘩になってしまったりと、とにかくギクシャクしてしまう。

 

それは、アーサーが過去に一度だけ犯してしまった浮気と、それでも本当はお互いがお互いを好きだからこそ、期待しすぎてしまうからなのか。だけど、奥さんに脳腫瘍が見つかり、看病するにつれて仲は良くなるのだけど、冗談にもならないその運命が本当に切ない。

 

奥さんとしては、もう"最後"には絶対的に許しているのに、アーサーからしてみれば悔やんでも悔やみきれない所と、その心情をタクミに話すシーンで、結果を言うと、もうボロ泣きも良いところ。まさかこんなに泣くほどの映画だなんて思ってなくて、完全に油断してたw

 

俺も亡くした妹に、言いたいこと、言ってあげたいこと、聞きたいことなんかが、いーっぱいあるのだけど、そことも重なっちゃって、もう2度とはこの映画観れない。