the industrial

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駆け込み女と駆け出し男

駆込み女と駆出し男

とっても面白かった。

 

江戸時代(天保)の縁切り寺と言われる、所謂駆け込み寺を舞台としたお話で、この時代女性からの離婚は通常認められず、唯一駆け込みに成功した場合のみ、その後2年修行すると、お上管轄の元旦那に離縁状を書かせる事が出来るとか。

 

駆け込みに成功というのは、帯刀時代なので、面目を潰されるくらいなら切り捨ててしまおうという人がいるため、本当にお寺に"駆け込む"。

その時は、下駄でもなんでも身につけているモノを寺に投げ込めば駆け込みと認められ、以降はお上に保護された(ような)状態となる。

 

大泉先生が出てるのでコメディータッチの時代劇なのかなと思ったら、いやはやなかなかシリアスな内容(もちろんちょっとコメディータッチはある)。

 

大泉先生の文句大立ち回りが上手く使われて?いて、役者とはかくありきのような、観ているとなんだかこう込み上げるシーンアリ。


江戸時代の風景だとか、押し問答だとか、喧嘩だとか、曲亭馬琴とか、人情だとか、満島ひかりのお歯黒だとか、その他幕府やらなんやら、なんと言うかどこを取っても綺麗なんだ。

 

そんなわけで、映画の時間は2時間半以上あるのだけど、ずっと続きを観ていたいなーと思える傑作だった。

 

まあ、単純に俺が大泉先生のファンなだけだからだと思うけどw