赤く錆び付いた鉄と、耳をつんざく機械的な音。
降り注ぐ灰と、漂う霧。
迫り来る闇と、忍び寄る異形の何か。
後悔の念と憎悪が形になり、投影される。
その街の名は…サイレントヒル。
そんなおぞましくも、何処か美しい同名のゲームを題材にした映画。
それがサイレントヒル リベレーション。
ゲームの雰囲気と、独自の解釈を持ってリベレーション(解明)された本作は、前作とは直接の繋がりは無い(?)ものの、サイレントヒルの雰囲気抜群の映画だった。
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魔女として火炙りの系に処されたアレッサは、なんとか命を繋ぎとめるものの、街の人間と母親に裏切られた怨念から闇を呼び起こし、サイレントヒルを破滅させてしまう。
しかし、アレッサに残っていた少しの温かい心は、ヘザーとしてこの世に生を受ける。
アレッサの呪いで街を出る事が出来なくなってしまった"教団"は、ヘザーを利用してアレッサを封印すべく、ヘザーの育ての親を拉致し、街にヘザーをおびき寄せる事に成功するのだが…。
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何といっても異形のクリーチャーがおぞましい。
レッドピラミッドシング(三角頭)はもちろん、これまでのシリーズには登場しなかったクリーチャーも見ものだ。
そしてラストでは、驚きの展開で締めくくる事になる…。
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と、ちょっと真面目に書いてみたものの、前作の映画の方がどちらかというともっとゲームの雰囲気に忠実で面白かったかなあ~。
でもでも、それでもやっぱりこのおぞましい世界観に浸れて楽しかった。
次の映画が出るとしたら、ナンバリング通りだと「ザ・ルーム」になるんだろうか。
次回もまた観たいな!