アップサイドダウン - 重力の恋びと
前から観たかった映画…だと思ったら、思ってたのはどうやらエリジウムという映画…。
「確かマット・デイモンが銃を持って、なんか上の世界になんかするんだよな?」と、観始めてしばらく気づかなかったのだけど、待てど暮らせどマット・デイモンなんか出てきやしない。エリジウムはまだ観てないけど、スペースコロニーが、この映画のソレなんですな。
この映画のソレとは、空に見えるもう1つの大陸のこと。
主人公が暮らす世界は通称「下の世界」と呼ばれており、空に向かい合うように存在する「上の世界」には富裕層が暮らしている。
下の世界の人間が上の世界に行ったとしても、逆さまのまま。つまり、下の世界の人間が上の世界で何も捕まっていない場合、上の世界の人間から見ると"空に落ちて行く"ことになる。
さらに、双方の世界ではもう一方の物質は"逆物質"と、呼ばれており、持ち続けると燃えてしまうという物理法則がある。
そんな2つの世界間で芽生えた愛がこの映画の題材。いわば壮大なロミオ&ジュリエット。
雨が上と下から降ったり、雲が絡まるような空があったりと、映像はとても神秘的で綺麗。
2つの逆さまな世界と、燃えてしまう制約などの素材が、主人公とヒロインの恋愛をいじらしくしていたりと、見ごたえたっぷりなのだけど、どうオチをつけるつもりだ?と思ったら、かなり力技なオチだった。
正直後半がダラダラしちゃってる映画に見えたけれども、まあ、でも、この世界においてこれほど希望の持てるオチは無いだろうかね。
ちょうどこういうSFに飢えていたので、満足!