the industrial

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ラッキー

ラッキー(字幕版)

ストレイト・ストーリーで最後に出演した兄役の俳優さんが主演の映画。

独り暮らしながらも健康で元気に暮らしている老人がある日突然死を意識する、つまり「誰にも等しく訪れる人生の最後」をテーマにした物語。

「亀は甲羅を背負い身を守っているが、やがてその甲羅が棺桶になる」という何気ないセリフが無性に刺さった。

映画自体の雰囲気も良くて、人生の最後を思わせるようなちょっと色あせた茶色を、ほとんどの人に等しく訪れる時間をイメージさせるビビットで表現し、加えて今と昔の対比のような逆に青い空と緑色の木とサボテンがとてもキレイ。

なんとなくみた映画だけど、この映画を通して、僕自身にも将来来るであろう死をより濃く意識する時間を感じるほど、なかなか深い映画だった。