はじまりへの旅

いやー泣いた泣いた。

こんなに泣けたのROOM以来だな。

ベン・キャッシュとその妻レスリーは、6人の子どもたちとワシントン州の森の奥深くに住んでいる。資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅したベンとレスリーは、子どもたちにサバイバルの技術と哲学を教え込む。社会から離れ、ベンとレスリーは子どもたちを育てることに身を捧げる。批判的思考ができるよう教育し、肉体的に健康で活発であるように訓練をさせる。そして、森での生活を通じ、テクノロジーに頼らず自然と共生することの素晴らしさを身をもって体験させる。 しかしながら、レスリー双極性障害によって入院し、最終的には自らの命を絶ってしまう。ベンは妹のハーパーからこの事実を知らされる。葬儀の手配についての話し合いがもたれるが、義父のジャックとベンは言い争いを始めてしまう。レスリーの遺志に従いベンは火葬を執り行いたいが、ジャックは土葬にしたいと言う。結局土葬が行われることになり、ベンは葬儀への参列をしないことにし、子どもたちにそう伝えた。しかし、ベンは葬儀を台無しにしてやろうと決意し、子どもたちを連れ車での旅に出る。 そして、子どもたちは初めて森の外の生活を体験する。 はじまりへの旅 - Wikipedia

特殊といえば特殊なのだけど、そんな生活の中で本当に大切なことを全てを教え込んだはずなのに何も教えられていなかった父の葛藤と、ついには敗北してしまう様がとても切なく涙を誘ってきた。

この映画の登場人物のうち、大人たちに限って言えば全員が純粋な愛をもって行動しているのだけど、考え方や立場などからその愛を押し付けてしまうんだよね。

実際は、子どもたちから見てさえそれはエゴでしかなくて、大人としての、親としての辛さが凝縮されているように思った。

例えば、父は社会のくだらなさに子供たちを山で育て、自ら教育と肉体的な訓練、ときには鹿を狩って捌いて食すというサバイバルと食育(と書くと何故か安っぽくなるな)を叩き込む。

結果、子どもたちは全員アスリート並みの強さと、一流大学にたやすく合格してしまうほどの学力を身につける。

一見とても素晴らしいように思えるけれど、実際この世界で生きていくに必要なこと全てには足りなくて、そこを窘められてしまうというか。

そんな中でも、6人の子どもたちだけがどこまでもどこまでも純粋に生きていて、それが父である主人公の救いにもなるという。

あと、音楽も良い。

シガー・ロスが流れたりするのだけど、山の景色とか、ちょっとビビットな映像が妙にマッチしてた。

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