今のへいしゃに必要なことがたくさん詰まった本で、とても面白かった。
リーン・スタートアップの極意は、とにかく
”そうするべきだと思いこんでいる無駄を省き”、スピーディーにプロダクトを開発し、その効果を計測して学習する
というように読めた。
エンジニアの観点に落とし込むと、新機能をどんどん追加することが必ずしも正しくはなく、むしろ新機能を追加すること自体が目的となってしまっているトコロはあるかなーと。
そうではなく、顧客が欲しかったものを機能として提供し、提供した結果どうなったのかを計測し、計測結果から学びを得て次に活かすことを最終的な目標とすることが大切とのこと。
そのサイクルを極力短くすることで(バッチサイズと表現していた)方向転換も容易となるし、それで成功したサービスのほうが多い。
解説にも書かれていたのだけど、言うなれば「地図を頼りにサービス開発をするのではなく、コンパスを頼りにサービス開発をする」という。
それこそが生産性であると。そういったところからも、この本を読んで耳が痛いと思う人はかなり多いように思う。
また、書籍自体まあまあの厚みであるにもかかわらず、翻訳が超優秀なのでスラスラ読めた。