初出社に成功しました。
— -\/(オミエンド) (@omiend) 2020年1月6日
ScalaMatsuri で知り合った @showmant_ さんに誘っていただきました。
今日から Alp, Inc. で頑張って行きます!https://t.co/N3f1oWK2vI pic.twitter.com/OjOh0PUYFx
アルプ株式会社で2ヶ月働いてみた感じを、どういう会社なのか?そこで何をやっているのか?を交えて、僕の視点で見えたこととして残しておこうと思います。
なぜ2ヶ月という中途半端な期間になってしまったかと言うと、どうせなら僕も開発に携わっている「Scalebase Connect for Salesforce」のプレスリリースと共に公開したかったから以外のなにものでもなく、決してサボっていたわけではありません笑
このエントリーは完全に個人のエントリーであり、組織を代表するものでは無いということを予めご了承いただき、どうぞ最後までお付き合いいただければ至極幸いにございます。
Scalaを書く仕事を探し、アルプ株式会社へ入社
さて、個人としてはやはり Scala を書く仕事がしたかったので、そういった軸で会社を探していました。
働いてみたい会社は他にもたくさんあったのですが、たまたま知り合った @showmant_ さんとお話していく中で、
- Scalaメインのプロダクト開発
- ここ最近はずっと HR 領域だったので、 Scalebase の SaaS 管理という領域が珍しいと感じ、興味が湧いた
- 一緒に働いてみたいと思った人が多かった(というか社員全員がそういう方だった)
- 家から電車で一本だった
- お給料もすごく考えて提示してくれた
1 => 100
よりも0 => 1
に楽しさを覚える人間だと自覚しているため、考えた中で一番小規模の会社を選んだ
といったマッチで確度が高まっていくのを感じました。
そして @showmant_ さんに最後に言われたのが、「今どういった環境におられるかはわかりませんが、自分の価値を最大化させるために、どこに身を置くのが大事かを考えられると良いですよね」「アルプでは今こういうことをめざしていて、こういう課題があって、みんなはこうやっている」といった言葉でした。
今ちょっと忙しくてウッカリわすれていたのですが、思えばこの言葉が決め手だったように思います。
おもしろかったのが、その後代表の 伊藤さん と面接?している中で「なぜアルプで働きたいのか」を聞かれた際、「上記が決めてでした」と言ったところ「それ僕が昔 @showmant_ さんに言った言葉ですね笑」と...笑
「おもしろかった」とは書きましたがこれって結構素敵なことで、役員がみんな同じ考えというか、思想ですかね、そういった思想を持っているのと、 伊藤さん が慕われている何よりの証拠でもありますし、@showmant_ さんがアルプの語り手となり、それが面接時点で見えてくるのってすごくないですか?
※会社の語り手については↓
例えばここで、「オミさん開発したいんですよね、めっちゃ開発できますよ!(経営とか今後のこととか知らないですが)」みたいな方と面談しても、決め手には欠けていたように思います(そういう方がいたというわけではなく、あくまでも例えばの話です)。
もっと言えば(そして乱暴に言えばかもですが)、僕の実務を抽象化すると、要件定義して、設計して、実装して、テストして、リリースしてと、これまでやってきたことと何ら変わらないと思います。
そうではなく、入社までの会話はすべて「アルプに来ることで僕自身がどうなるのか」というのを想像させてくれる問いかけが多かったように思いました。
あ、面接に?をつけているのは、面接らしい面接がなかったっぽいからです笑
アルプ株式会社って何をやっている会社なの? Scalebase とは?
サブスクリプションビジネスの効率化・収益最大化プラットフォーム"Scalebase"を開発・提供しています。
詳しくは弊社代表の伊藤さん の note で、これまでの経緯や解決したい世界観などにふれることが出来ると思います。
是非是非読んでみてください。
また、10月にローンチ後、早速日経さんやTHE BRIDGEさんに取り上げて頂いた模様です。
そしてこの度、Scalebase と Salesforce を連携することが出来る「Scalebase Connect for Salesforce」がリリースされました。僕も開発に携わってまして、久しぶりに忙しく頑張っております。
「Scalebase Connect for Salesforce」の詳細については、同じく伊藤さん の note や、一緒に開発に携わっている @_kaelaela さんが書いたエントリーを是非読んでみてください。
気軽にAPIの更新をしたら客先のアプリがクラッシュしましたみたいな状況が生まれやすい世界にきてしまいました。今後もリリースが難しくなったりしないよう改善を続けていきます。
コレが難しいんすよね...。がんばらんと。
この辺の技術的な話を ScalaMatsuri 2020 でお話させていただきたく、プロポーザルを出しています。
如何にして刻々と変わるインターフェイスに対応すればよいのか - ScalaMatsuri 2020
ここまでで(殆ど外部のページだけど笑)軽くプロダクトの説明は出来ていると思うのですが、どうでしょうかね。
僕個人はこういった課題を課題と認識していなかったのですが、課題を課題と認識すると、それを解決する手段、言い換えればサービスを作れるというのが、考えてみれば当たり前なのですが新鮮でした。
この辺は「ライト、ついてますか」の通りな気がしており、後述するアルプのカルチャーを表して居るのではないかなと感じます。
スタートアップで働くというコト
アルプは2018年8月に創業したばかりの、めちゃんこスタートアップなド”ベンチャー企業です。
なので、この歳になってからスタートアップへ転職することについても含め、正直始めは期待よりも不安のほうが大きかったです。
期待していることは、先述の通り 0 => 1
といったあたりに仕事の面白さを見る人間なので
- めっちゃ Scala 開発出来そう。
- 会社の成長を、ヒリヒリするくらい肌で感じられそう。
- 新しい領域で新しい価値が世に広まるのを見れそう。
などでした。
そういった期待よりも大きかった不安というのが、
- スタートアップって、ある日突然会社が潰れてしまうのではないか?
- 忙しすぎて身体を壊すのではないか?
- Scala を書くのが久しぶり(2年半ぶり)で、まともに使えない人間に成り下がっているのではないか?
といった感じです。
しかし、不安に思っていることというのは、すべてがそうではないとは思いますが殆どが稀有に終わるのが世の常なんでしょうかね。
それぞれ説明すると、
スタートアップってある日突然会社が潰れてしまうのではないか
アルプでは毎週金曜日に全体MTGがあり、各部署や会社そのものの状況を細かく確認しあう時間があります。
また、入社してからも「スタートアップが目指す方向性(道筋?)」をレクチャーしてくださる会があったりと、今ではその面白さで将来が楽しみです。
また、そもそも @showmant_ さんと重ねた会話や、思えば僕が働いてきた会社はほとんどが小規模な会社だったことから( ビズリーチでは当時すでに350人超えていたので例外 )、僕の奥さんからの理解も得ることが出来るほど、結果的にスタートアップで働くことの課題は無くなったように思います。
忙しすぎて身体を壊すのではないか?
やはりサービスの立ち上げ時期なのでやること・やらなければならないことが無限と言っていいほどありますので、正直めっちゃ忙しいです笑
ですが、体調をくずしたら休めるし、ちゃんと申告してZoomをつなげればリモートも可能だったり、朝は少しゆっくり出来たりするので、全く苦ではないです。
さらに、僕が「仕事をする上で辛いことは通勤時間だけ」というのがあるのと、昔はもっと無茶な働き方をしていたなあと思えば、まだ余裕はあります。
Scala を書くのが久しぶり(2年半ぶり)で、まともに使えない人間に成り下がっているのではないか?
こちらは次で。
Scalaは良いけど、ドメイン駆動設計が...
Scala を書かなくなってからの2年半は基本的に Ruby on Rails と Nuxt.js を書いていましたので、Scala に対するブランクがとても不安でした。
しかし、Eff と Monix や Clean Architecture の部分で少しつまりはしましたが、独学で2年・前前職で2年の経験もあったためか、割とすんなり書けていると思います。
それよりもアルプで仕事をする上でとても重要なのが、ドメイン駆動設計(Domain-driven design, DDD) - Wikipedia でした。
特にユビキタス言語はエンジニアに関係なく全社員が扱っているため、真っ先に覚えないと会話についていけないばかりか、間違えるとユビキタス言語警察に逮捕されます笑
一方、開発に際しては要件を除けばすべての起源がユースケースから始まります。
要件からユースケースを洗い出し、仕様に落とし込んで開発してくため、ユースケースを制するものが Scalebase の開発を制すると言っても過言ではありません。
5年ぶりの Salesforce 開発
また、先述した「Scalebase Connect for Salesforce」の開発も担当してます。
Salesforce は SI 時代に5年ほどやっていたのですが、 その分ブランクも長く勘所を取り戻すのがとても大変でした。
ですが、これらの「大変でした」はスキル的なことなので、健全で贅沢な悩みであり、確かにちょっと忙しいですが日々とても楽しくお仕事させていただいております。
福利厚生
もしかしたら当たり前のことばかりかもしれないのですが、結構充実していて助かっています。
お水
なんか美味しいミネラルウォーターが飲み放題。
お酒
なんかお酒がある。
チョコバー
なんかお菓子が入ったカゴがあって、お菓子食べて良い。
でもチョコバーは食べすぎると 悲しむ人 がいるので程々にする。
おしぼりがすごい
なんかおしぼりがあるんですよ。
18時くらいにおしぼりで顔を磨くと完全復活するんですよ。
サプリ
なんかサプリが置いてあります。
まだ飲んだこと無いんですが、疲れてきたら試してみようと思います。
インフルエンザワクチンの助成
今ではあたり前だと思いますが、インフルエンザワクチンの助成があるそうです!
ちょうど入社のちょっと前だったらしいのですが(個人でワクチン受けてます)、インフルエンザで社内が壊滅するよりは費用出した方が安いという考えですね。めっちゃ共感 of 共感。
前職では割とここらへんの意識が低く、毎回「手洗い!うがい!」と言っていた気がしますが、今の世の中のこともありみんながみんな気をつけているので、そういう意味でもとても居心地が良いです。
機運飯
「よーし、お父さん今日はいっぱい働いちゃうぞー!」ってなる日あるじゃないですか?
参加者が何人かいる場合、晩ごはんの出前を取ってくれるという制度があります。
これはリリース前などの忙しい時期だけ?なのかまだわからないのですが、個人的には仕事をする上で辛い部分(逆に言うと晩ごはんさえあれば、遅くまで仕事しても構わない人間)なので、一番助かっています。
しかも出前先の選択肢が多い笑
カレーや、新鮮な鶏肉メインのお弁当が人気です。
ランチ
毎週金曜日のランチは、みんなでお弁当を食べる時間となっています。
たまたま伊藤さん と二人で注文しておいたみんなのお弁当を取りに行くというミッションをするときに、なぜこの制度があるのかということを聞いたときに、「半強制でも全員でコミュニケーションを取る時間を作るくらいが、組織を作る上でちょうどよい」といったような話を聞きました。
この辺はあとにアルプのカルチャーで詳しく書いていこうと思います。
カルチャー
101キーワード
入社したら初めにすることの一つとして、101キーワードというものを書きます。
自分を他の人に説明するために、フリーフォーマットで101個のキーワードを羅列するというもので、他の社員のキーワードを見るのも結構楽しいですし、その人のことを知ることができます。
また、自分が自分自身を改めて認識するというか、棚卸しするというか、久しぶりに良い体験だったなと思いました。
自己紹介LT
同じく入社すると、先述のランチ会で自分のコレまでの生い立ちや大事にしている考え方などをLT形式で発表します。
あとから入ってきた人にとっては先人のLTを見ることは出来ませんが、2周目やろうという話もあり、楽しみにしています(圧
times-channel の活用
times-channel の活用が活発です。
時々リアルに吹き出すほど面白いつぶやきもあり。
自由につぶやけるというのは良いですね。
リテラシー
今の時代当たり前といえば当たりまえ?なのかもしれないのですが、非エンジニアの方でもSQL打てたりしたのは衝撃でした。
また、組織のDNAや開発しているもの(SaaS)なのもあってか、新しいサービスへの感度がみんなとても高い気がしています。
Zoom の活用
アルプでは北海道・沖縄にてリモートワークを行っている方もいらっしゃいます。
遠方であっても常にZoomを起動している状態なのでリアルタイムにコミュニケーションを取ることができます。
登壇することへの意識
これもびっくりしたのですが、カンファレンスがあれば速攻で登録しにいく姿勢の人が多い印象です。
僕も個人としてコアスタッフをやらさせていただいている ScalaMatsuri でも、みんなでプロポーザルを出すなどワイワイやっています。
オーバーコミュニケーションとリスペクト
アルプのカルチャーを説明する上で、一番初めに出てくる言葉がこの「オーバーコミュニケーション」と「リスペクト」です。
すべてのトラブルはコミュニケーション不全やリスペクトの欠如といった、能力ではない”姿勢”に起因することだと定義し、自分の考えや疑問を言葉にして伝え、あるいは相手の意見を尊重し、たとえ円満でなくとも十分なコミュニケーションを取って行けば防げる事故は多いし、出来上がるもの(モノ、あるいは対ヒト・企業へのリレーションなど)もより良くなると考えています。
最近ではこういった「こうしていこうぜ」というのはボトムアップで吸い上げて展開するようなことをよく聞きますし、僕自身もそうして行こうとしていたのですが、新鮮だったのがこういった良い文化を醸成させるための”良い思想”は、ある程度トップダウンで展開すると上手くいくんだなということでした。
お弁当ランチの話もそうですが、伊藤さん からは「文化を如何にして醸成していくか」というような話が一番多く感じますし(あくまでも個人的な感じ方です)、実際とても良い文化であるように思います。
あと、こういうエントリーで「リスペクト」と書くとなにやら怪しい気もしますが、「Scalebase」と「Scalebase Connect for Salesforce」はまだ生まれたばかりのシステムで、日々機能実装を行っているため、仕様検討前のフェーズも多く日々議論を重ねています。中には議論が活発になり、ついつい発散してしまうこともありました。それはそれでオーバーコミュニケーションなので良いですし、そこまで来ると逆に一旦冷静になり、相手の話をちゃんと聞こうという空気が自然と生まれるというのを何度か見ています。そこにお互いを尊重(リスペクト)しあっていると感じました。
まあ、ときには白熱しすぎることもあるので、初めは僕も「遠慮したらなんも進まんな」みたいなノリを思って勢いに任せて議論に参加したりしましたが、それはまたちょっと違っていて、白熱しすぎても最後は良い方向性に行くために必要なのが「議論相手へのリスペクト」なんだなあと...。なので、今後議論が白熱することがあれば、常に「リスペクト」を念頭においていきたいと思います笑
やるべきこと、やりたいことがたくさん
そんなこんなで僕は今CTO職をやめてイチ従業員、イチ開発者としてアルプで働いており、2ヶ月とは言え日々忙しく毎日濃厚な時間を過ごしております。
最後に、We are Hiring も書いておこうと思います。
とにかく全方向で人手が足りないです!
バックエンド、フロントエンド、Salesforce、その他全方向!
気になった方はTwitterでもなんでもメッセージくださいまし!!
ここまで読んでくれてありがとうございました!!!