ぼくのエリ 200歳の少女(ネタバレ)
前から気になってたスウェーデンの映画。
200歳のヴァンパイア(外見は12歳の少女)エリと、12歳のいじめられっ子オスカーの淡い恋物語。
って感じですか。
感想だけ言うと、あまり面白くない気もするけど、こういう静かな狂気を感じられる映画って嫌いじゃない。
まあぶっとんでますよね。
エリと一緒に住む”お父さん”が、エリが飲む血を集める為に殺人を繰り返すんだけどね。 その殺人方法が雑というか、なんというか。そりゃー見つかりますよと笑
結果、”お父さん”は殺人現場で捕まってしまい、身元がばれないように硫酸で顔を溶かして病院に運ばれるんだけど、最後は病院に忍び込んだエリに血を吸われて死ぬのね。
そんななか、いじめられっ子のオスカーと出会って、仲良くなって、次第にヴァンパイアという事も伝えて、初めは戸惑うオスカーだけど家を出て、エリと二人で生きていくというお話。
お金は?って思ったけど、ちゃんと伏線で「売ったら原発も帰るほどのお宝」とか持ってるので、まあ大丈夫なんでしょう。200年も生きていればそれくらいのお宝も手に入れられるのかね。
で、気付いたんだけど、エリは200歳で、この”お父さん”は50~60歳くらいなので、この”お父さん”は本当の”お父さん”じゃなくて、昔の恋人なんだろうね。
オスカーの存在に嫉妬するようなそぶり(今日だけはあの少年に合わないでくれとか)もするし。
そのエリの為に血を集める役(ここで言う”お父さん”だった役)が、次はエリに恋したオスカーなんだなあと。
そう考えると、自分が生き延びるために男をとっかえひっかえ...なのか、はたまた本気で”お父さん”やオスカーに惚れていたのか。
後者じゃないと、オスカーとか”お父さん”は救われないし、後者でもせつないよなあ。
その辺がこの映画の評価されているところかな。
まあ、本当のところは分からないけど、実際200年も一人ぼっちで生きるとさみしいだろうなあ。