※物語の核心には触れないが、ややネタバレあり。ご注意を。
---
なんと、公開前から早くも話題のクリストファー・ノーラン監督+そして監督キャリア史上初の実話を題材にした映画、『ダンケルク』の試写会に当選!
というわけで、霞ヶ関辺りにあるワーナーさんの試写室で鑑賞。
冒頭から約7割に渡って重圧に包まれる様な音楽をバックに、戦争という悲惨な状況へと観客を敢えて放り込んだようなストーリー展開(つまり、映画の中の当事者でも今何が起きているのかわからない様な状況)。希望と絶望を織り交ぜながら、叙情的なラストまで駆け抜ける流れに、終始、全身の力が入り、とにかく観入った。
「ダンケルクの戦い」と言うのは、第二次世界大戦中、迫り来るドイツ軍から逃れつつ、最後はフランスのダンケルクに追い込まれた連合軍の、歴史に残る"撤退劇"のこと。
それをノーラン監督が映像化したわけだけど、嫌が応にも期待は高まる。
ノーラン監督と言えば、「メメント」「ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジス」「インセプション」そして「インターステラー」などなどに繋がるわけだけど、個人的にそれらの監督作品で共通する事が、どれも映画の作り+それからストーリーにギミックとして「時間軸」が密接に関わっている事だと考えている。
「ダークナイト」や「ライジス」では少し説明つけにくいのは申し訳無いのだけど、「インセプション」で言うと、夢の階層によって流れる時間の速度が変わったり、「インターステラー」なんかは星毎の重量に関わる時間の流れの違いや、そもそも超ひも理論からくると思われる次元自体の話だったり…と言った具合。
今回の『ダンケルク』にもそう言った時間軸をギミックとした演出があり、ノーラン監督ファンにはたまらない映画であることの一因になるのでは?と、感じた。
やはり、ノーラン監督は凄い。